現金決済にこだわる「サイゼリヤ」、社長が真意を明かす

キャッシュレス決済の導入が広がる中、サイゼリヤはSC(ショッピングセンター)などに入居する店舗以外では原則現金だけの決済を続けています。なぜでしょうか。

堀埜一成・サイゼリヤ社長(以下、堀埜氏):最終的には乗るんですよ。キャッシュレスはやるんです。でも究極の後出しじゃんけんをするつもり。というのは、確かに手数料率もあるんですが、ハード(端末)の開発速度を見てるんです。1100店もあると、ハード代がばかにならない。「それに何億円使うの?」となるでしょう。

 変更に弱い端末を入れてしまうと、PayPayとか新しい決済手段が入ってきたとき、後付けできないとかとんでもないことになる。この分野って開発速度がすごい速いんです。今後どう変わっていくか分かんないんで、そのハード側に金を使いたくないなというのがある。そういうのを見ながら、いつやろうかと考えています。で、ハードの費用はできれば誰かに出してもらいたい。

すると消費増税に合わせる、とはならなかったわけですね。

堀埜氏:ハードの製造が間に合っていないって言われているでしょう。だからうちが今1000店に入れてって言っても入らないです。待っている個人店もいっぱいいる。そうやってるうちに(ポイント還元期間の)9カ月が終わるんですよ。

では、製造が間に合ったらキャッシュレスを導入していたんですか。

堀埜氏:まあ、そろそろやるかなって気はしてたんですけどね。そこにアマゾン(編集部注:米アマゾン・ドット・コム)がやってきたというね。だからキャッシュレスをまだやってなくてよかった(笑)。

サイゼリヤでは2019年7月からアマゾンと組んでキャンペーンを始めていますね。現金で支払った際のお釣りを、アマゾンギフト券として受け取るという。

堀埜氏:そうそう。