今が買いの上昇が期待銘柄 5月17日

タカラレーベン <8897> 
16日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比23.4%減の90.2億円に落ち込んだものの、続く20年3月期は前期比30.7%増の118億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は新築マンション1950戸(前期は1656戸)の引き渡しを計画するほか、発電事業で稼働済み発電施設の売却を進める。売上高は前期比21.2%の1600億円を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の19円に増配する方針としたことも評価材料となった。<2170> LINK&M
前日に発表した第1四半期決算が嫌気されている。営業利益は4.2億円で前年同期比50.7%減益、これまで高い収益成長が続いていたほか、通期では前期比17.6%増と2ケタ増益見通しであり、成長鈍化への懸念が先行しているもよう。モチベーションクラウドの販売に注力したことで、コンサル・アウトソース事業の売上が減少したほか、販促費の増加などが響くこととなった。なお、会社側の計画4億円はやや上回っているもよう。<4502> 武田薬
前日に19年3月期の決算を発表している。実績値は4月後半のガイダンス通りで、営業利益は2050億円、前期比15.2%減益となった。20年3月期は1930億円の赤字予想としているが、シャイアー買収に係る関連費用や企業結合会計の影響によるもの。会社側で公表しているCore Earningsは8830億円で実質的には大幅増益を見込んでいる。ただ、その水準自体は市場予想を100億円近く下回っているようだ。

住友不 <8830> 
19年3月期の連結経常利益は前の期比9.3%増の2042億円で着地。続く20年3月期も前期比7.7%増の2200億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は企業の旺盛な需要を背景に、オフィスビル賃貸事業の収益拡大が継続する。
業績好調に伴い、前期の年間配当を29円→30円(前の期は27円)に増額し、今期も前期比2円増の32円に増配する方針とした。