四季報記者が選んだ2022年度大バケ期待の10銘柄(8月15日)

立花エレテック <8159>
21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比38.3%減の27.7億円に落ち込んだ。併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比35.2%減の41.5億円に落ち込む見通しを示した。会社側が発表した第3四半期累計の実績と通期計画に基づいて、当社が試算した1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比27.8%減の13.7億円に減る計算になる。

<2315> CAICA
米電気自動車大手のテスラが暗号資産(仮想通貨)のビットコインを15億ドル分購入したと伝えられ、これが買い材料視されている。テスラによる購入を受けてビットコイン価格は急騰し、過去最高値を更新した。CAICAは暗号資産に関するシステムなどのほか、ビットコイン相場を対象とするeワラントも手掛けており、関連銘柄の一角として物色されているようだ。

<2656> ベクター
16日に月額固定料金が無料の電子署名サービス「みんなの電子署名」の提供を開始すると発表しており、これが引き続き買い材料視されているようだ。企業で導入が拡大しているテレワーク関連銘柄の一角として物色されているほか、行政がデジタル化に対応するため押印廃止を進めていることも買いを後押ししているようだ。

<5957> 日東精工
京都府立医科大学・富山大学などと共同で開発に取り組んできた「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム」の開発に成功したと発表している。世界初の技術として特許出願を行っているようだ。同社としては今後、この素材を用いた医療用インプラント製品の開発に本格的に着手していく計画。医療用現場での採用が進んでいくとの見方から、中長期的な業績寄与を期待する動きが先行している。

今買いたい大化け候補銘柄 2月12日

MTG <7806>
21年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比33倍の14.3億円に急拡大し、通期計画の14億円に対する進捗率が102.3%とすでに上回り、さらに前年同期の2.6%も超えた。直近3ヵ月の実績である10-12月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-2.4%→12.9%に急改善した。

 ニホンフラッシュ <7820>
21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.2%減の30.8億円に減り、通期計画の46.7億円に対する進捗率は66.1%にとどまり、5年平均の70.8%も下回った。会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比7.5%増の15.8億円に伸びる計算になる。

アスコット<3264>
同社は首都圏で小型物件を中心とするマンション開発を手掛ける。中国平安保険の傘下でSBIグループなどからも資本参加を受けている。同社が12日取引終了後に発表した21年9月期第1四半期(20年10~12月)の決算は不動産開発事業で複数の分譲マンションや戸建て1戸の売却を収益に反映させ、営業利益が前年同期比3.2倍の8億9700万円と急拡大しており、これを材料視する形で短期資金の攻勢が加速した。低位株ということもあって個人投資家などの参戦が活発であり、上値は1月29日に上ヒゲでつけた高値309円を視界に置いている。

ミズホメディー<4595>
正午ごろ、21年12月期の単独業績予想を発表し、売上高75億9500万円(前期比80.6%増)、営業利益20億5800万円(同4.9倍)、純利益15億900万円(同4.9倍)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比38円増の48円を予定していることが好感されている。