四季報記者が選んだ2024年度4月大バケ期待の15銘柄 (3月29日発表分)

 新日本建 <1879>
24年3月期の年間配当を従来計画の34円→53円(前期は27円)に大幅増額修正した。「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」における株主還元の一環として配当を増額する。

セガサミー <6460>  
同社は28日取引終了後、欧州地域における構造改革の施策を実施すると発表しており、これが評価材料となったようだ。主な施策は、「子会社のレリック・エンターテインメントの株式譲渡」「中期ラインアップの見直し」「固定費の適正化」など。レリックの株式譲渡に伴い、事業再編損約47億円を特別損失として計上する見込みだとしている。

アスクル <2678>
28日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比4.3%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。主力のBtoB事業が同5.9%増となったことが牽引した。一方のLOHACO事業は同8.5%減となったが、2月度の同23.4%減に比べて減収率が縮小した。

JT <2914>
岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は4200円とした。株式市場を取り巻く環境が不透明ななか、収益力が安定し配当利回りが高い同社は引き続き注目されよう、と指摘。

四季報記者が選んだ2024年度4月大バケ期待の15銘柄 (3月28日発表分)

フジオーゼックス <7299>
中期経営計画を策定。27年3月期に営業利益28億円(24年3月期計画は18億円)を目指す。また、精密部品メーカーのピーアンドエムの全株式を取得し子会社化する。

デジタルHD <2389>
24年12月期の連結経常利益を従来予想の3.9億円→17.6億円に4.5倍上方修正。増益率が3.2%増→4.7倍に拡大する見通しとなった。Investment事業で投資先の一部株式売却に伴う売却益が発生することが上振れの要因。

うかい <7621>
24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の5.5億円→8.1億円に47.0%上方修正。減益率が34.9%減→4.2%減に縮小する見通しとなった。要員計画が想定を下回り、人件費が大幅に減少したことが上振れの要因となる。

モンラボ <5255>
この日、シンガポールに拠点を置き、Web3開発インフラを運営するBunzzと、サービス開発の強化に向けた業務提携契約を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。Web3領域の開発で連携を強化し、企業に対する共同提案や開発を進め、売り上げの増加を目指す。ブロックチェーンに関する戦略や設計・開発力も強化していく。