四季報記者が選んだ2023年度10月大バケ期待の15銘柄(10月2日更新)

<1515> 日鉄鉱
株主還元方針の変更、並びに今期の増配を先週末に発表している。これまでの連結配当性向30%から、株主への利益還元の拡大を図るため、40%をめどに変更するとしており、24年3月期の年間配当金は従来の100円から132円にするとしている。なお、年度末時点のPBRが1倍未満の場合、年間平均株価に対する年間配当金の割合3%を配当下限額にするともしている。

<3902> MDV
連携をより一層強化することを目的に株式を追加取得することになった旨、SBIHDより連絡を受けたと発表している。SBIHDでは現在24.63%の株式を保有しているが、204万3200株を上限に市場買付けを行っていくもよう。追加取得によって保有比率は最大で29.99%にまで高まることになるようだ。連携強化による事業拡大期待の高まりのほか、需給面でのインパクトなども思惑視される状況に。

ソニーグループ <6758>
自動運転車のコアセンサーなどとして使用されている「LiDAR」を手掛ける。22年9月にホンダ <7267> [東証P]と折半出資でソニー・ホンダモビリティを設立。今年1月に米国で開催された見本市「CES 2023」でEVの新ブランド「AFEELA」を発表し、特定条件下での自動運転機能、レベル3搭載を目指す。

安藤・間 <1719>
東京大学生産技術研究所の次世代モビリティ研究センターの技術を基礎に事業を展開する東大発のベンチャー・先進モビリティ(茨城県つくば市)に出資している。同社は先進モビリティが研究開発を進める各種技術の建設現場への展開などの協働も検討する。

四季報記者が選んだ2023年度10月大バケ期待の15銘柄(10月1日更新)

星光PMC <4963>
カーライル傘下のインビジブルホールディングがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株1070円で1日終値を88.7%上回る水準。買い付け期間は9月4日から10月17日まで。

伊藤園 <2593>
24年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比57.2%増の105億円に拡大し、5-10月期(上期)計画の126億円に対する進捗率は83.6%に達し、5年平均の49.4%も上回った。直近3ヵ月の実績である5-7月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の5.3%→8.2%に改善した。

相模ゴム工業 <5194>
オアシス・マネジメントが1日付で財務省に提出した大量保有報告書によれば、オアシスの相模ゴ株式保有比率は9.77%となり、新たに5%を超えたことが判明した。

<7649> スギHD
第1四半期の決算を発表、営業利益は78億円で前年同期比16.6%増となり、市場想定を10億円程度上振れている。調剤の粗利益率が想定以上に改善していることが想定以上の上振れの背景とみられる。インフルエンザや花粉症などの需要が伸びているもよう。会社側の据え置きの通期計画は330億円で前期比4.2%増だが、上振れ期待が高まる状況となっている。